Qt 5.1 アルファ版
2013年4月8日、The Qt Blog で Qt 5.1 アルファ版のアナウンス がありました。
Qt 5.1 のアルファ版に関する不具合を見つけた場合には、バグレポート をよろしくお願いします。
Android & iOS
Qt 5.1 では Android と iOS のサポートが追加されました。すべての qtbase の機能(Core, Gui, Network 等)が実装され、Qt Quick は Android 上で動作するようになっています。また、センサー類にも対応しています。
Multimedia 一部機能が未実装であったり、iOS 上では Qt Quick が動作しないなど、制限事項もいくつかあります。ツール類は現在対応中で、Qt Creator から開発のすべてを行えるようにはまだなっていません。
昨年にアナウンスしたとおり、Android と iOS の正式なサポートは Qt 5.2 で行うことになりますが、Qt 5.1 を使って開発をはじめることができるようになっています。
Qt Quick Controls
やっと、Qt Quick でクロスプラットフォームのコントロールが使えるようになりました。元々 Desktop Components と呼ばれていたものが、Qt Quick Controls という名前になり、ボタンやレイアウト、メニューやツールバー、ダイアログや高レベルなナビゲーション用のコントロールなどを使用したユーザーインターフェースが簡単に作れるようになりました。
これらのコントロールは、プラットフォームに応じて最適なルックアンドフィールになるよう設計/実装されています。
現在は、デスクトップ向けの実装のみで、タッチ端末向けの実装は Qt 5.2 で追加される予定になっています。
アドオン
Qt 5.1 ではいくつかのモジュールが追加されました。アドオンとして復活した Qt Sensors は、Android、iOS、BlackBerry 及び Mer(Sailfish) に対応しています。
シリアルポートを操作するモジュール(Qt SerialPort)や、X11 限定の機能をサポートするモジュール(Qt X11Extras) も追加されました。