Qt 勉強会 #19 @Tokyo 開催しました
2015年1月17日(土曜日)に Qt 勉強会 #18 @Tokyo を 株式会社 PTP さんのミーティングルームで開催しました。
簡単な自己紹介
今回は参加者が12人。うち初めて参加された方が3名いらっしゃいました。
もくもく
自己紹介の後は自由時間ということで、自分のやりたいことを進めながら、誰かが質問したり、なんかの発表があったりという形で進めていきました。
Qt Quick の本の宣伝
名古屋から参加の @IoriAYANE さんがお正月に書いた本やその他の本の宣伝をしてくれました。
紙の書籍は売り切れたそうですが、電子書籍版を https://relog.booth.pm/ で購入することができます。Qt Installer Framework の本 と、Qt Quick Controls の本、どちらもオススメです。
Qt (Installer Framework) に貢献した話
The Art of Qt を書く際に見つけた Qt Installer Framework の不具合などを修正した話も続けてしてもらいました。
日本語訳の更新パッチ と、Qt 自体の翻訳ファイルが含まれていなかった問題の修正パッチ。これらのおかげで、ちゃんとした日本語のインストーラーを作成できるようになったそうです。素晴らしいですね!
成果発表
Silk を動かしてみました!
QML でウェブサービスが作れる Silk というフレームワークを CentOS の上で動かしてみました。
Qt やら git やら色々インストールが大変でしたが、一度だけ? Silk の画面が表示出来たそうです。
LED cube用のエディタを作成中
Qt3D を使って自宅で自作している LED cube 用のエディタを作成していました。
Qt 5.4 にはまだ入っていないのですが、5.5 には入りそうですね。
QComboBox と格闘していました
RapidCopy という大規模なファイルコピー用のアプリケーションを開発中で、コピー元のファイル群を指定するコンボボックスがファイルの数が増えたときに使いづらいので改善する作業をしていました。
元々はコンボボックスの編集エリアを複数行にする方法を試行錯誤していましたが、QComboBox ではできないので、別の(よりよい)方法を試すことにしたそうです。
PyQt5 でライフゲーム
3日くらい前から PyQt をはじめたという方が、ネット上の情報を参考に Qt の描画を行うアプリケーションを作って、最終的には ライフゲーム を実装してみたそうです。
PyQt の GUI デザイナを使ってみた
UI をドラッグ&ドロップで作成するためのツール Qt Designer を使って PyQt で開発しているアプリケーションの画面を構築してみました。
Qt Quick のお勉強
Qt QuickではじめるクロスプラットフォームUIプログラミング を読みながら Qt Quick の勉強をしていました。Qt 5.0 時代に書かれた書籍で、最新の Qt 5.4 で試す場合には多少?読み替える必要がある部分があるということで、まとめられていました。
上下左右キーで英数入力
上下左右と Enter と Escape キーしかない組み込み向けの機器の UI で、上下左右でなんとかアルファベットと数字を入力できるようにしたということで、QLineEdit の派生クラスでキーイベントをハンドリングして、カーソル位置や text を変更する処理を書いていました。
正規表現の対応もしたのですが、QRegExpValidator を使うことでちょっとしたコードで実現できたということでした。
シェルスクリプトの実行/管理プログラムの開発
Tweedia というアプリケーション開発をしていて、今回はグラフの自前描画のコーディングを進めていました。
組み込み機器の制御アプリ開発
TCPソケット通信で外部からのコマンドを受けてなにか処理をするようなアプリケーションの開発をしていました。
qimsys を Jolla エミュレーターで動かす
Qt で作られた Linux 向けのインプットメソッド qimsys を Sailfish 上でコンパイルして実行してみたそうです。いくつか罠がありましたがとりあえず起動までこぎつけたということでした。
Amazon S3 の QML ラッパーの開発
Qt Quick から Amazon S3 の API にアクセスするためのモジュールを開発していました。
懇親会
懇親会から参加の1名を含む9名で4時間くらい飲んでいました。もくもくと作業をしたあとのみんなで飲むビールは格別ですね!
まとめ
2015年最初の Qt 勉強会でしたが、色んな人にそれぞれ楽しんでもらえたと思います。参加してくれたみなさん、協力してくれたみなさん、ありがとうございました。今年もよろしくお願いします。