2023年はたくさんQtに貢献できました

Qt の開発はオープンに行われており、Qt のソースコードにだれがどのくらいコミットをしたかの統計が以下のサイトで公開されています。

https://contribute.qt-project.org/data

正確にはここ数日だけだと思うのですが、上記のように「Starting year」を2023にすることで、2023年1年間の貢献を確認することができます。(2024年のデータがまだ反映されていないタイミングのため)

All Qt

「Module」を「All Qt」にすることで、Qt プロジェクトでホストしているすべてのリポジトリに対するコミットの集計を見ることができます。

コミットの9割以上は、The Qt Company の社員になり、「Include commits from The Qt Company」のチェックを外すことで、外部の貢献者のみの統計を見ることができます。

All Qt のトップ10

これが、2023年の結果で、「T.Suzuki」さんが世界で5番目に Qt に貢献したということになります。

Qt Creator

Qt Creator

Qt Creator で見てみると、世界で2番目に貢献したことになりますね。

Qt の各モジュール

qtbase
qtquick3d
qtdeclarative
qtsvg
qtmultimedia
qtdoc

よく使われている Qt の機能を提供しているリポジトリを中心に、たくさん貢献をすることができました。

Qt に貢献しよう!

Qt の開発は、オープンソースプロジェクトとして行われています。

興味のある方や、どうしても直したいバグがある方は、ぜひ開発に参加しましょう。

はじめる際には、以下のサイトに色々情報がまとまっています。

https://contribute.qt-project.org/

オープンソースプロジェクトとして Qt の開発がはじまって10年以上経ちますが、最近 The Qt Company の社員以外の開発者がとても少なくなっているような印象があります。

2023年10月に開催された Qt Contributors Summit でもそういった話題があったそうで、開発者のメーリングリストでは Buddy group to help new contributors といった、新規の貢献者を増やそうとする取り組みの議論も行われはじめました。

Qt は世界中で様々なものの開発に使われているフレームワークなので、Qt に対して貢献することで、世界の人たちが少しでも幸せになればいいなと思っています。

おわりに

2023年は、仕事でも趣味でもたくさん Qt を使った1年でした。

色々なお仕事をいただいて、その成果を Qt 自体にフィードバックできたことはとてもよかったと思います。逆に、趣味で取り組んでいたものが、仕事の話につながったりもしましたね。

具体的にどういうコミットをしたかは、 こちらのリンク から確認できます。

2024年も頑張ろう。

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