Qt 5.13.1 と Qt Creator 4.10 がリリースされました
The Qt Blog に Qt 5.13.1 Released という記事と Qt Creator 4.10.0 released という記事が投稿されました。
Qt 5.13.1
Qt 5.13.1 は、6月にリリースされた Qt 5.13 のパッチアップデートで、クラッシュなどの深刻なバグやデグレなど500以上の修正が行われています。
Qt 5.13.0 をリリースした際にドタバタしたため、それ直さないと .0 をリリースしちゃいけないんじゃない?というものもわりとたくさんありますね。
リソースの圧縮アルゴリズムを zlib に戻しました
[QTBUG-76521] Building qtbase with zstd breaks various existing codebases, including qtscxml
Qt 5.13.0 で qrc の圧縮アルゴリズムが zstd に変更されましたが、色々な問題が起こったため、以前の zlib のものに戻すことにしました。
RCC: Change the default compression to Zlib
5.13.0 のリリース直後にプチ炎上したもので、zstd 化は Qt 6 まで延期することになりました。
QQmlApplicationEngineの翻訳関連のバグを修正しました
Qt 5.12 向けに行ったこちらの修正が 5.13.1 にも取り込まれていました。
Qt Creator 4.10
ファイルのピン留め機能や、アウトプットペイン(アプリケーションのログ、コンパイルのログなど)にフィルタリングの機能が追加されています。
ロケーターで「a [検索文字]」で、開いているプロジェクトのディレクトリ内のファイルを検索できるようになりました
.pro ファイルに記載がないファイルも検索対象になりました。地味に便利!
プロジェクトツリーでファイルのドラッグ&ドロップが可能になりました
意図しない動作をしてしまった際の Undo が気になります。
ビルド時に必ず qmake を実行する設定が可能になりました
通常は必要ないですが、稀にこれが欲しくなることがよくあります。
コンパイルログのペインが、ビルド時の make check のテスト結果に対応しました
地味に便利ですね
エディタの C++11 (以降)の対応の改善
C++ のバージョンが正確に判別されていないことがあったのが修正されています
Boost Test の対応がはじまりました
そのうち使ってみたいと思います。